唐の時代 2015 10 4

書名 日本が大好きでたまらない中国人
著者 訪日中国人を研究する会  宝島社

 現在では、東京、大阪、京都だけでなく、
地方都市でも中国人観光客を見かけるようになったと思います。
 数年前までは、東京の秋葉原で、
中国人観光客が家電製品を大量買い(爆買い)する様子がニュースになりましたが、
今では、日本人が想像できないほど、中国人の観光スタイルが多様化しています。
つまり、訪日中国人の観光スタイルは、第二ステージに入ったのです。
 たとえば、この本によると、
「唐は日本にあり」ということで、
中国人観光客に神社仏閣巡りが大人気だというのです。
その理由は、私には、すぐピンと来ました。
 栃木県の日光市の東照宮では、
中国人観光客が増えていると言います。
 東照宮だけでなく、
日本の神社仏閣は、中国人観光客に人気の観光地になっています。
 その理由は、中国系の旅行会社に勤務する、
中国人ガイドによると、
中国では、王朝が変わるたびに前王朝の文化が否定されてきた上に、
毛沢東による文化大革命では、
多くの寺や廟が破壊されてきたのです。
 そのため、今の中国には、
歴史的な建造物が、あまり残っていないのです。
 そこで、姿形が似た日本の神社仏閣に、
失われた自国の建造物を重ね合わせて見ているというのです。
 また、インターネットでは、
「唐は日本にあり」という言葉が流行していて、
唐の時代の名残ある建築物は、中国よりも日本に多いという意味だというのです。
 さて、王朝が変わるたびに前王朝の文化が否定されてきたというのは、
中国だけでなく、他の国でも似たような状況です。
 前王国の文化を破壊した後で、新しい王国を築くというのは、
世界史でも、よく出てくる話です。
 一方、日本では、天皇制が2,000年以上続いていますので、
そういう問題は起こらなかったのですが、
木造建築物なので、焼失ということがありました。
 ここで、日本の歴史は2,000年と書きましたが、
これは、日本の現文明が2,000年ということであり、
本当は、前文明もありますので、
2,000年どころか、少なくとも4,000年、5,000年もあります。
 このようなことは、このサイトで、
2003年頃に書きましたが、
いつの日にか、4,000年前の日本文明、
5,000年前の日本文明が、
あるいは、それ以上の文明が明らかになる日が来るでしょう。
 これも2003年頃に書いたのですが、
現文明の日本人は、「漢字」「カタカナ」「ひらがな」を使っていますが、
前文明の日本人は、別の文字を使っていました。
 もちろん、現文明を盛り上げていかなければなりませんので、
あまり前文明のことを書くのは遠慮しなければなりませんが、
日本の文明は、少なくとも5,000年以上あると記憶してほしいのです。

































































































スマートフォンのトップページへ